カルチャー

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2012年09月12日

大阪・髙島屋に小川三知のステンドグラスがある!行かねばなるまい!

~大阪・髙島屋に小川三知のステンドグラスがある!行かねばなるまい!~

こんにちは。大阪のステンドグラス講師 吉田ちかこです。今回は大阪なんばにある『髙島屋史料館』から、小川三知氏が制作したと伝わるステンドグラスパネルについてレポートします。

「大阪に三知さんのパネルがある!本当に!?」聞いた時は大興奮しました。以前にもお伝えしたように、小川三知氏といえば明治~大正に活躍した日本を代表するステンドグラス作家。東京中心に多くの作品が残されており、宇野澤辰雄派のステンドグラス作家や作品が多い大阪で三知作品があるなんてビックリしました。
詳しくはコチラ☆

では、この稀有なステンドグラスパネルの歴史についてお話します。今年で創業181年となる髙島屋さんに伝わる資料によりますと、
「明治末期・大正初期にわたり心斎橋店楼上に使用されていたもの。昭和44年に弥成会(髙島屋中途退店者OB会)会員より史料館開設に際し、髙島屋呉服店心斎橋店をしのぶ現物資料として寄贈された」
こちらが髙島屋に伝わる飯田新一社長宛・贈呈目録の写しにある文面です。

ところが!

左 岡田信一郎、右小川三知

平成17年、日本のステンドグラス史研究家 田辺千代さんにより、三知氏の日記に髙島屋長堀店の仕事を岡田信一郎氏と供にしているという記入が見つかり、又、下絵帖にこの作品に該当する絵が発見されました。岡田信一郎氏とは大阪市中央公会堂の設計者の一人で、大正11年髙島屋長堀店の設計者でもあります。

髙島屋の目録では大正8年以前の制作となり、三知日記では大正11年頃の制作となり数年の違いが出ます。

大正11年大阪髙島屋呉服店 長堀店

「心斎橋店」にあったのか?
「長堀店」にあったのか?
三知作品である事は間違いなく確認されたものの、制作年については未だ解明されておりません。今後、新しい資料が発見されない限り、これ以上の追及は難しいようです。
どのような経緯で今日に至るのか、謎が多い三知さんのパネルですが「良いモノは後世に残る」の言葉通り、いつの時代にあってもこの作品に感動する誰かがずっといたからこそ、今まで壊されずに、ここにある事に違いはありません。

髙島屋史料館には、他にも感動させる作品がたくさん収蔵されています。

特に今回のオススメはペリアンがデザインした家具(写真右)とコルビュジエのタピストリー(写真左)昨年の秋から「シャルロット・ペリアンと日本」展で神奈川県立近代美術館、広島市現代美術館、目黒区美術館を巡回した貴重な作品です。それが、髙島屋史料館なら無料で、柵も無く、間近に見られます!今後はさらに価値の上りそうなペリアンやコルビュジエの作品を、早く見ておいて下さいね。

髙島屋史料館 *入館無料* 06-6632-9102
午前10時→午後5時(入場は午後4時30分まで)日・水曜日・年末年始他展示日休館
大阪市浪速区日本橋3-5-25 髙島屋東別館 南側入口3階
*小川三知ステンドグラスパネルは一般非公開*

吉田ちかこ

吉田ちかこ/EEIEフレンズ

大阪在住。
ステンドグラス作家/講師。

ステンドグラス絵付けの古典技法を生かしながら、今の暮らしに光をもたらす作品づくりを目指して活動しています。
「なんばパークス産経学園」「大阪狭山市公民館」「阪急茨木市駅前coucou」にてステンドグラスレッスンを開催中。
第3回ステンドグラス美術展入選。大阪市立なにわの海の時空館『遊海なアート展』等、出展。

EEIE/ええ家 2012年08月29日掲載分

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